花言葉に「高貴」「高尚」などを持つ秋の代表花の菊。
13日より「二十四節気✾寒露」の次候である【菊始開】にちなんで、今回は菊の花について色々とお話をしていこうと思います。
奈良時代に中国から渡って来て以来、今では日本の代表花とされる菊の花。その後、和菊に加えて洋菊も入り、それらは春菊・夏菊・秋菊と種類も多く、温室栽培も進んでいるため秋だけではなく一年中見ることが出来るようになりました。
葬儀花や仏壇花にもよく使用されるのですが、本来は天皇家の紋章にも使用され、また長寿や健康を願う「重陽の節句」のお祝い用花としても知られる「おめでたい花」として、日本人にとっては春の桜と同じ位にとても馴染み深く愛されてきたのでしょう。
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ちなみに、咲く時期が節句に間に合わないことから、役に立たないという意味で【六日の菖蒲、十日の菊】
という諺が有ります。現代では一年中、手に入れることが出来ますけどね。
そんな菊ですから、その姿や思い入れを沢山の方が文学作品として残しています。
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朝眺め
夕眺めして
我庭の
菊の花さく
待てば久しも
~正岡 子規~
白じろと
花びらそりぬ
月の菊
~杉田 久女~
※秋明菊は名前に菊が付いていますが、キンポウゲ科の植物 だそう。
菊の香や
何も映らず
夜の鏡
~中村 汀女~
菊の香や
故郷(ふるさと)遠き
国ながら
~夏目 漱石~
足元に
日の落ちかかる
野菊かな
~小林 一茶~
野菊といえば、伊藤 左千夫さんの切ない恋ごごろが描かれた小説『野菊の墓』もありました。
10月から11月にかけては、全国の至る所で菊花展が開催されます。丹精込めた美しい菊が揃うことでしょう。
文学だけでなく、様々に仕立てられた菊の花は 沢山の方に魅了されています。
植木鉢や花壇・人形など大きさや品種により様々な形にデザインされ仕立てられる菊には、その仕立て方により様々な名称も付けれれています。
詳しく解説しているサイトがありましたのでリンクを貼っておきます。
【公益社団法人農林水産・食品産業技術振興協会】
https://www.jataff.jp/kiku/kiku04-1.htm
❁菊の仕立て方❁
日本一とされる「南陽の菊まつり」
100回目となる記念の映像が解説付きで有りました
~You Tubeさんより~
貴方の地域でも菊花展が有るのでしょうか?
薔薇や秋桜に比べたら地味な印象はありますが、日本を代表する花、楽しんで下さいね。
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名前が分かりませんが、これ等も菊の仲間かな?
大好きなガーベラや、此れから見頃を迎える秋桜もキク科の植物なんですって。
そういえば、競馬にも「菊花賞」なるものが有ります。
春の「桜花賞」と並び、やはり日本を代表する花として認識されていると云うことでしょう。
貴方も身近なところに存在する様々な「菊」を探してみて下さいね。今日も明日も明後日も秋たけなわを楽しめますように❧
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